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歯科衛生士の婿

まったり系ウェブマーケター

伊東家の裏ワザ=裏ワザじゃねぇ!

昔々、伊東家の食卓という番組がありまして、伊東四朗さんとかその他知らない芸能人の方々が視聴者から送られてきた裏ワザなるものを披露しておりました。

 

全国の視聴者から集められる厳選された裏ワザは、すぐにでも使えるものもあり、大変な人気だったと記憶しています。

僕が大学生の頃、同期の女の子が弟さんと一緒に裏ワザを投稿して採用、そのまま放送されていました。

 確かゴミ箱にものを捨てる時、下敷きとか厚紙を立ててバスケットゴールのようにすると簡単に入る、といったものだったと思います。

 

ご本人はテレビに出られて賞金ももらえてご満悦のようでしたが、僕は一言こう言いたかったのです。

 

「こんなのは裏ワザとは言わない!」と。

 

裏ワザとは何か。読んで字のごとく、裏の技です。裏とは何か。

 

表じゃない方。つまり、表があるから裏がある。

ということは表の技もあるから裏の技がある。

表の技ってなんだ?となりますが、一回テレビゲームの話にしないといけないのです。

裏ワザという表現は元々ゲームの攻略情報で扱われる言葉でした。(多分)

 

ゲームには説明書があり、ルールがあります。普通、プレイヤーは説明書に書かれた内容とルールの中でゲームをプレイします。

この説明書に書かれた操作方法やルールが表の技=公式に認められた技ですね。

裏の技というのはその説明やルールから逸脱したものを指します。

ゲーム製作者の意図に沿っているもの=意図的に仕込まれたものと、たまたまそうなってしまったものがありますが、僕はどちらも裏ワザと言っていいと思います。

前者では上上下下で有名なコナミコマンド。後者では無限マリオ。

 

コナミコマンドのような意図した裏ワザは、もっとゲームを楽しんでほしいとか、どうしてもクリアできない人のために救済措置を用意してあげよう、という開発者の優しさだと勝手に思っています。

無限マリオみたいなバグっぽい技は、プレイヤーが開発者の裏をついた、という意味でとても面白いものです。

 

 昔はこういった裏ワザが沢山隠されていたもので、僕たちはそれを探すのに躍起になっていました。

 ロックマン3には有名な無敵化バグがありますが、僕はそれを偶然にも自分で発見しました。興奮した僕はファミコンカセットを引き抜き、ダッシュで友達のうちに報告しにいったものです。

 

このように、裏ワザというのは大変な興奮を当時の少年たちに与えるのもだったのです。

それがなんだ、伊東家の裏ワザは。ただの生活の知恵だろうが!

表がないじゃん、と。

表があるから裏ワザ。隠されているから裏ワザというのではないでしょうか。

肉が柔らかくなる方法とか、汚れが落ちる方法とか、裏でも何でもない。おばあちゃんの知恵袋とでも言うべきシロモノなのに、無理やり裏ワザなどと大げさな名前をつけたテレビ局が嫌いでした。

 大体裏ワザというのはゲーム好きの子供たちのための言葉だったものを、無理やりテレビ業界に持ち込むなって話です。

壁ドンもそうだけど、もともと持っていた意味と違う意味にしてテレビで流行らせる。こういうやり方が本当に嫌いです。

他に何かあるかというと思いつかないけれども。

 

少年から青年に切り替わる時期の僕は、テレビ=大人に若者文化を持って行かれたようで嫌だったみたいです。

でもこういうことは今でも存在していて、Instagramは今はまだ若者のものだけど、段々とおっさんおばさんが邪魔になってきて、若い人たちは次々と別のメディア・サービスに写っているらしい。

で、新しいサービスは大人が使えないようにワザとインターフェースを複雑にしているとかなんとか。

 

いつの時代も大人が若者の邪魔をするものなんだなーという思いと同時に、僕もおっさんになったものだと感慨深くなります。

まだ若いつもりだけどね。